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自殺300人下回る~2000年以降初

2012.01.24

  警察庁がまとめた2011年の自殺統計(速報値)によると、県内の自殺者は281人となり、2000年以降初めて300人を下回った。減少は2年連続。自殺対策に取り組む県障害福祉課は「300人を切るのは一つの目標だったが、苦しんでいる人はまだまだ多い。即効性のある対策は難しいが、一人でも多くの命を救うため引き続き努力したい」としている。

 自殺は全国で企業倒産が相次いだ1998年を境に急増し、県内でも以降、毎年約300人が自ら命を絶ってきた。県内の11年の自殺者は前年より20人減り、98年(340人)以降最少だった。11年の県内の交通事故死者数(45人)と比べると6・2倍となる。

 うち約7割は男性。月別にみると、8月が最も多く34人で、3月と9月がそれぞれ30人だった。

 一方、全国の自殺者は前年より1177人減ったものの3万513人で、14年連続で3万人を超えた。

 自殺について研究を続ける県立看護科学大学の影山隆之教授は「減少傾向にあるとはいえ、楽観視はできない。県内では東日本大震災が原因のケースは少ないとみられるが、経済が不安定といった背景もあり、対策を怠れば再び増加に転じるだろう」と指摘。「失業した単身生活の中年男性は自殺リスクが非常に高いとされる。対象を絞った対策に長期スパンで取り組む必要がある」と話す。



国が防止事業の助成団体を募集

 県障害福祉課は、厚生労働省が実施する2012年度の自殺防止対策事業の助成団体を募っている。

 事業は、就労や健康面のサポート、悩み相談など、地域で先進的な自殺防止対策に熱心に取り組む民間団体を支援。ボランティアで2年以上活動している法人が対象で、補助金額は400万円以内。全国で十数団体の採択を予定している。

 応募は1団体1事業で、必要書類を2月1日までに同課に提出する。30都道府県以上にまたいで実施する事業(補助金額1千万円以内)については同7日までに直接、厚労省へ。問い合わせは同課(TEL097・506・2733)。